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示談弁護士(3) 


前回は、そもそも示談をするには、検察官の口添えが大変重要だというところで終わりました。私など、何回も検察官にお願いして、被害者に話してもらいました。

示談の金額が妥当なのか悩んでいる被害者の方に検察官から、「大体の相場はこのくらいだよ。」と話してもらったこともあります。相場よりかなり高い金額を提示していると私が言っても信じてもらえませんが、検察官に言ってもらえると、納得が得られるのですね。

さらに、現状の示談交渉は、検察官の協力なしでは、全く進まないことが多々あります。何故かといいますと、検察官から教えてもらわない限り、被害者が誰なのか分からないのです。少し前までは、簡単に教えて貰えていたのですが、個人情報の扱いが厳しくなってからというもの、検察官がまず相手方に確認して、了解を貰ってからでないと、教えてもらうことも出来ないわけです。そうなりますと、最初に被害者にコンタクトする検察官が、被害者に何と言うかで、全く結果が変わってくるわけです。

「弁護士が会いたいって言ってるんだけど、別に会う義務はありませんよ。弁護士は、あくまでも被疑者のために活動しているだけですし。」と言うのと、「多くの被害者の方が弁護士と会うだけでも会っていますよ。取り敢えず会ってみて、話しだけでも聞いてあげたらどうですか。」と言ってくれるのとでは、結論が全く変わってくることは言うまでありません。

それまでは、「被害者は怒っていて会いたくないといっている。」と言われていた事件が、新しい検察官に連絡してもらったところ、すぐに許してもらえたこともありました。それほど、検察官の影響は大きいのです。そうしますと、示談弁護士としては、どうしたら検察官に好意的に話してもらえるのかを考えざるを得ないのです。

しかしまあ、被害者も色々な人がいますね。中には、事件を利用して、むしれるだけむしってやろうという被害者もいます。どうでもよいことなのですが、「示談弁護士」になって、私は、悪質な被害者がよく使うアイテムとして、松葉杖、コルセット、PTSDの3つが上げられるような気がしてきました。

示談の席に行きますと、松葉杖をついて、首にコルセットなんか着けた人が来るわけです。当方は、警察などから聞いて、怪我の程度も分かっていますので、これ見よがしな、ことさらに痛々しそうな格好をみると、かえって滑稽に思えてきます。こういう人は、だいたい常識はずれな要求をしてきますので、示談をまとめるのが非常に困難となります。
更に悪質なのは、何かというとPTSDだと言ってくる人ですね。大した怪我でもないのに、精神的に大きな傷を負ったといって、大金を要求してくるわけです。

とまあ、人生色々、被害者も色々なんですが、私はよほどのことがない限り、不当な要求でも、気持ちよくお金を払って示談をしたほうが良いと考えています。

それに関連して、「示談弁護士」として示談を成功させるために学ぶべき、絶対に大切な教えがあります。それは、韓非子より更に遡ること300年、中国の伝説的大富豪である陶朱公(誰やねん?)の故事なのです!

ということで、もう一回だけ続けます。


弁護士より一言


今年中に弁護士をもう一名加える予定です。事務所が手狭になるので、少し広い場所を探しました。

今の事務所を借りるときにも、不動産屋さんにお世話になっています。ところがその後、その不動産屋さんから何の連絡もないのです。独立開業して何年か経てば、広い事務所に移る人などかなりいるはずです。月に1回、メールで賃貸物件情報でも流してくれていたら、今回の事務所選びでも、そこに真っ先に相談したと思います。せっかくご縁ができたのに、本当にもったいないと思いますね。

というわけでして、私は頑張って、このニュースレターを続けようと思ったのでした。
(なんだ、商売かよ、なんて言わないでくださいね。お客様を思う気持ちの表れなのです!)

励みになりますので、引き続きコメントをお願いします。

(2009年10月1日 第14号)

 

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