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ウォルマートの安売弁護士(1) 

「ウォルマートに呑みこまれる世界」という本があります。ウォルマートは言うまでもなく、世界最大の小売業ですね。私もアメリカに住んでいるときには、よく利用していました。メチャクチャ広い店舗です。
 
そんな店舗が、アメリカだけで4300店あるそうです。さらに同じくらいの数の店舗が全世界にあるんですね。年間売上げが35兆円というのですから、信じられない巨大小売業です。
 
この本では、それだけ巨大なウォルマートが、店舗の周辺はもちろん、世界全体に与える影響を分析してるのです。もともとウォルマートは、創業者のサム・ウォルトンという人が、アメリカの田舎で始めた小さなお店からスタートしています。この人の信念は、「良いものを安く売る!」という、その一点なんです。まさに、「毎日が低価格」という、ウォルマートの標語の通りです。そのためには、徹底的に安く仕入れます。従業員の給与も低く抑えます。ただただ、お客様のために良いものを安く提供していたら、それが認められてお店がどんどん発展していったわけです。
 
近隣のお店がウォルマートのためにつぶされて、ウォルマートが独占状態になるような場合がありますよね。そういうときに、「これはしめた!」とばかりに粗悪品を高い値段で販売するようなら、まだ可愛げがあります。ところがウォルマートは、そうなっても一切手を抜かずに、さらに良いものを安く提供し続けるわけです。こうなるともう、全く手に負えません!
 
それまで穏やかに生活していた地域にウォルマートが進出してくると、それまでの小売店や小型スーパーなどは戦々恐々としてくるのです。
 
とまあ、ウォルマートの紹介を長々としてきたのですが、もちろん関心は弁護士業の方です。弁護士についても、最近は人数が増えて、競争が厳しくなってきました。大手の事務所が各地に支店を作って、テレビCMをしたり、無料相談会を開いたりして、その地方のお客さんをごっそりとさらっていくなんてことが起こっているのです。規模は小さいんですが、まさにウォルマートが進出してきた町の小売業者のような立場にいる弁護士は沢山います。
 
サム・ウォルトンは、「私のウォルマート商法」という自伝を書いているんですが、その中で田舎の小売業者について、こんな風に批判しています。
 
「田舎の商店主をあまり批判したくないのだが、ウォルマートが進出する以前にも、彼らの多くが地元の顧客に良いサービスを行っていなかったことは事実だ。」「もし競争がなければ高い価格を付け、開店時間を遅くし、閉店時間を早くし、水曜と土曜は営業しないことも可能だ。」(少し前までは、こういう弁護士本当に沢山いましたね。) 
 
「ウォルマートに対抗する方法はいくらでもある。お客が望むような何かを見つけ、それを提供することである。」「生き残るためには、誰もが時代の変化についていく必要があるのだ。」 なんだか、零細個人事業主である弁護士のことを言われているようですね。私をはじめ、耳が痛い弁護士は多いのです! 
 
ただ、そもそもウォルマートのような小売業と違い、弁護士業の方は、「毎日が低価格!」みたいな安売りが出来るのだろうかという疑問があります。そんなわけで、次回は弁護士業の安売りの可能性と、それに対抗する方法について検討してみたいと思います!
 

弁護士より一言

4月から中学生になった長女のセーラー服姿を見た妻が「いいなあ。とっても可愛い制服ね!」と言ったのです。そうしたら、娘が無邪気に言いました。「ママも着てごらんよ。きっとママも似合うよ!!」 コ、コスプレですか!
 
さすがの妻も辞退していました。ほっ
 
今回で、ニュースレターも101号です。取りあえず200号まで頑張ります!
引き続きコメントを楽しみにしております。
(2013年5月16日 第101号)

 

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