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米国ラブ リーガル事情 

最近、妻が見ているアメリカのドラマに、「私はラブ・リーガル」というのがあるんです。このタイトルは邦題でして、ラブリー・ガールをもじった、おじさんのダジャレみたいですが、内容は中々面白いのです。
 
トップモデルを目指す美人の女の子が、交通事故で死んでしまい、天国に行きます。そこで、勝手にリターンキーを押したところ、ちょうど同じときに死にかけていた30過ぎの女性弁護士の身体に、魂が入ってしまったんです。こちらはかなり太っていて、外見はパッとしないけれども、やり手の弁護士です。
 
記憶はモデルのときのものですが、法的能力などは弁護士のものが使えます。そんな中で、様々な事件を法廷で解決していくというコメディーなんです。
 
妻に教えられてドラマを見たのですが、アメリカの裁判は何でもアリだなと強く感じました。
 
例えば、両親とのDNA鑑定が合わなかったという依頼人が来ます。病院でのとり違いの問題ですね。この事件など、今の日本でも起こりそうです。
 
痩せるクスリの販売をしている業者に対して、その薬が役に立たないといって、損害賠償の裁判を起こします。これなんか、減量マニアの私も共感します!
 
ところが、夫が浮気しているのを見つけた妻が、インターネットのサイトを訴えるなんて言いう事件も出てきます。そのサイトを通じて、浮気相手を見つけていたからというわけです。こうなってくると、逆恨みじゃないのかなあ、と思いたくなりますね。
 
圧巻は、スリムな服しか扱っていないブランドを訴える話です。女性弁護士は、もともとはスリムな女の子でしたから、細身の服だけを扱うブランドを愛用してたんですね。ところが、生まれ変わって肥った身体になると、そういう服は着られない。そもそも、メーカーが、小さなサイズしか扱っていないのです。
 
そこで、何故私が着られるようなサイズがないのか、それによって私は精神的な苦痛を受けたということで、ブランドを訴えるんです。そ、そんなのありですか!と私の基準では開いた口が塞がらないんですね。
 
ただ、ドラマを見ていて、アメリカの司法に感心したところも沢山あります。まずは裁判所での証人の態度ですね。「嘘はつかない。しかし、聞かれたこと以外は答えない」というルールが徹底している。ちゃんと聞けば、正しい回答が返ってくるんです。平気でうそをつくことが前提の、日本の裁判よりは随分と優れています。
 
刑事事件の場合は、逮捕するときに警察が、「弁護士の立会いが無ければ、何も話さなくていいぞ」と被疑者に伝えています。私も、外国人の刑事弁護などしていると、外国人の被疑者は、取調での弁護士の立会いを当然のこととして要求してきます。「日本では認められていないんです。」なんて説明しますが、正直恥ずかしい気持ちがするのです。日本も世界標準に合わせるべきだと思うんですね。
 
日米で同じだなあと感じた場面もあります。弁護士のボスのところに、面倒だがお金になりそうもない事件が来ます。そうするとボスは、隣にいた若手弁護士を捕まえて、「そういう件なら、この弁護士が専門です」なんていって、仕事を押し付けます! 後からその若手から苦情が来ると、「君はその件のHPを一度見たことがあるって言ってただろう。それなら立派な専門家だ!」 
 
この辺の、ボスのやり方は、どの国でも同じだなと、安心したのでした。(おいおい!!)
 

弁護士より一言

来年中学に入る次女が、色々な中学校を訪問してたんです。学校説明会というやつですね。分からないことがあったら、何でも聞いた方がいいよと、予めアドバイスしていたのは事実です。
質問の時間になったときに、娘が聞いたそうです。
 
「この学校には自動販売機がありますか?」
 
知りたいところはそこかよ!!
 
家に帰ってきた娘は、「あの学校には、ジュースの他に、お菓子の自動販売機もあるんだって!」と喜んでいたのでした。あ、アホか。
 
 (2013年12月1日 第114号)

 

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