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 弁護士に売れないものはない(2)

弁護士にとって、「売る」ことが非常に大切だという話ですね。
ここのところ、弁護士の数が増えてきて、
満足に仕事をとれない弁護士も急増しているそうです。売ることが出来るかは、弁護士としても死活問題なんです。売るためには何をするかも大事ですが、何をしてはいけないかも、負けず劣らず大切です。

ジラードは、売れるセールスマンとして、やってはいけないことを幾つかあげています。まずは、「仲良しクラブ」には加わってはいけないそうです。売れないセールスマン同士で集まって、「ろくな客がいない」とか、「上司が無能だ」などと「仲良く」愚痴や悪口を言い合う「クラブ」のことです。
ジラード大先生は、
「もしすでに一員になっていたら、そっと抜けた方がいい、別の悪い習慣や態度も身についてしまうからだ。」とアドバイスしています。
こういうのって、弁護士にもあるんです。弁護士同士で、「司法改革が悪い」「ロースクールが悪だ」「顧客はセールスの上手い弁護士に騙されて、自分の様な本当に良い弁護士を選ぶこともできない」なんてことを、ブログや匿名掲示板で、仲良く情報交換している弁護士は相当数います。
私が顧客なら、そんな弁護士
には、間違っても仕事を依頼しませんね。

もう1つ。お客様を尊敬できない様なセールスマンから、物を買おうなどという人はいないと、ジラード先生は指摘しています。自動車のセールスマンの間では、「客は買いもしないでうろついて、文句ばかりつける」などと悪口をいう人が沢山いるそうです。客の方としても、そんなセールスマンからは、買いたくないですよね。弁護士にも、客に指導してやっているんだなんて意識の人はいます。顧客も、そんな弁護士に依頼したくはないはずです。

ジラードは、セールスについての名言をたくさん残しています。私が一番好きなのはこれです。「完璧にやらなくても結果は出せる。もちろん、うまくやればやるほど結果はよくなる。しかし、肝心なのは実行すること、それも数多く実行することなのだ。」 弁護士業にしても、他の仕事にしても、上手くいってない人は、やり方がまずいから上手くいかないのではないようです。何一つやってないから上手くいかないんですね。私自身、心したいところです!
さらに言うと私は、自分の仕事を売ることが出来ない弁護士は、肝心の弁護士としての仕事も満足にできていないと思うのです。例えば被害者のいる刑事事件の場合、被害者と示談できるかによって、結果が大きく違ってくるわけです。しかし、被害者に、ただ単に「示談してください」と言っても、簡単には応じてくれません。被害者との示談というのは、被害者に対して「反省」「賠償金」を売り、「示談」や「許し」という対価を頂く行為です。そうだとすれば、「売れる」弁護士かどうかで、大きく結果が違ってくるわけです。

民事裁判でもそうですね。裁判といっても、多くの事件は和解で終わっています。そうすると、和解の場で自分の主張や有利な解決を「売る」ことが出来るかどうかで、大きな違いが出てきます。
さらに言えば、裁判自体、自分の主張を裁判官や裁判員に「売る」ための活動と考えることも出来そうです。
弁護士の仕事を、「売る」という観点から見直す必要があると感じています。「私に売れないモノはない」と胸を張って言える弁護士になりたいものです。
 

弁護士より一言

前回の「弁護士より一言」で、時の皇帝に見初められた17歳の女性の話を見て、「いいなあ。私も見初められたい!」と妻が言った話を書きました。妻の冗談を、私も冗談で書いたつもりでした。
しかし、
「奥様、さすがですねえ。17歳と張り合うんですか?」みたいな、あきれた様なコメントを貰っちゃいました。さらには、事務所の若手から、「奥さんにひどいですよ」と言われたんです。ううう。。。
面白いと思った話を「冗談」として「売る」ことが出来るよう、これに懲りずに頑張ります!

(2014年2月16日 第143号)

 

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