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ピエール・リヴィエールの弁護 

ピエール・リヴィエールというのは、当時20歳の、フランスの農夫です。
義務教育もほとんど受けず、人前で話すことも満足にできない。その一方、子供のころから、動物を虐待したり、兄弟をいじめたりという奇行が目立ったそうです。このピエール君が、ある日自分の母親・妹・弟の3人を、鉈で殺害したんですね。今から180年も前の、1835年のことです。
犯行後、リヴィエールは犯行についての手記を書きます。ろくに話しも出来ないと思われていたピエールの手記の「美しさ」に感動した、20世紀を代表する思想家ミシェル・フーコーが取り上げたことによって、ピエールは一躍、有名人になったのです。
 
手記の中でピエールは、自分の両親の結婚するところから、長々と書いていくんですね。フーコー大先生に逆らうようですが、「お前はトリストラム・シャンディーか!」と、わけの分からない突っ込みを入れたくなります。
手記の中でピエールは、私から見るとどうでも良いようなことを取り上げて、如何に母親と妹が、父親を迫害しているかを述べていきます。そして、父親の為に、この2人を殺さないといけないと決意するわけです。ピエールは手記で、ナポレオンのことにまで思いを致します。「この男はむなしい気まぐれを満たすために多くの人を殺したのだから、父の平穏と幸福をかき乱す女を私が生かしておくのは正しくない」んだそうです。
母と妹は、父親と仲が悪かったんですが、弟のことは父親も可愛がっていました。その弟までも一緒に殺した理由はこうです。弟を殺さないでおくと、父は自分のことを惜しみ苦しむだろう。父を苦しめないためには、弟も一緒に殺すしかない!
 
このピエールの裁判の記録を読んで、奇妙な感じがしたのです。
1835年といえば、日本では江戸時代の末期です。吉田松陰や近藤勇が生まれたころです。西洋でも、この後からフロイドやユングが出てきて、人間の「心」についての学問が発達していきます。ところが、「裁判」「弁護」ということで言うと、180年前のリヴィエール裁判と比べて、現代日本の裁判は何一つ「進歩」していないことに驚かされるのです。
他の弁護士が断ったピエールの弁護を、「善良・誠実・有能」なベルトーという若手弁護士が引き受けて、熱心に弁護します。こういうこと、日本でもあるんです。
 
検察側のプシャール博士による精神鑑定では、ピエールは脳に障害もなく、狂気の兆候もないので、完全に責任能力があるとされます。これに対して、弁護側が申請したヴァステル博士は、ピエールの生い立ちなどを詳細に検討したうえで、「リヴィエールはごく幼いころからずっと狂気の状態にある」と、正反対の結論を出してきます。(ずっと狂気の状態って何やねん!という気もしますが。。。) 
こういった、「鑑定書合戦」をするところや、それぞれの鑑定書の内容など、現代日本の裁判でも全く同じことが行われているんです。
 
ピエールは最終的に死刑を免れ、終身刑となりました。同じような事件が現代日本で起きたら、恐らく最終的には無期懲役になると思うんですね。
科学が進歩しても、「おかしな人」と「社会」との折り合いを、どの様につけるのかという「裁判」の場では、同じような苦労や悩みがあるのだと感じました。
善良・誠実・有能なベルトー弁護士に恥じることの無い弁護活動を、現代日本でしていきたいものです。
 

弁護士より一言


小3の息子が、「しかえし」という詩を書きました。
  このあいだの土よう日は
  ママにおこられ
  パパにアッカンベーされてくやしかったけど
ママにいったら
  次はパパがおこられたから
  そのときにぼくもしかえしをした
 
ピエールも母や妹に、この程度の「しかえし」をするにとどめておけば良かったのにと思ったのでした。
引き続きコメントを楽しみにしております。

(2015年3月1日 第144号)

 

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