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弁護士のクラブ活動

「クラブ」といいますと、これはもう英国紳士のたしなみですね。特に何かをするわけでもない、「何もしない親睦クラブ」です。私も昔から、憧れていました!
「ディオゲネス クラブ」なんて有名です。シャーロック・ホームズのお兄さんであるマイクロフト・ホームズが加入していたクラブです。人間嫌いの人たちの集まるクラブで、会員間の会話禁止だなんてルールがあります! 「それなら、わざわざクラブに入らないで、家に一人で居れば良いじゃないか!」と、思わず突っ込みを入れたくなるような、凄いクラブなんです。
 
「肥満クラブ」なんていうのも有名です。太った紳士が集まって、特に何かをするでもなく、ただ飲み食いするだけのクラブです。ただ、肥満クラブに入会するハードルは、相当高いのです。少し太っているくらいではダメなのです。クラブには、入口のドアがあるのですが、そこから入ってきた入会希望者達は、全員不合格となります。どんな人なら入会できるかといえば、あまりに太っているために、そのドアから入ることができない人だけです。裏手にある大きな入口から、迎え入れてくれるんだそうです。く、くだらない!!
 
詰まるところ、私の憧れた英国のクラブというのは、「お金」と「暇」と「教養」と「こだわり」のある人たちの「仲良しクラブ」なんですね。間違っても、世のため人の為に役に立つことをしようなんて考えません。
それに対して、「人の為に奉仕をしよう」という、前向きな考えのもと作られたのが、アメリカ式のクラブでしょう。私も入会しているロータリークラブなんて、まさにそういうクラブです。創始者が、「単なる親睦のクラブならやりたくない。人の役に立つ、奉仕のためのクラブにしたい。」ということで作られた「クラブ」です。良くも悪くも、おせっかいなアメリカン スピリッツを感じますが、これはこれで、本当に素晴らしい「クラブ活動」だと思います。とまあ色々と書いてきましたが、そんなことはどうでも良いのです。(だったら、長々と書くなよ!) 要は弁護士のクラブ活動です!
 
弁護士は個人事業者です。顧客の依頼を受けて仕事をし、報酬を貰うのが業務です。その一方、弁護士は必ず「弁護士会」に加入しないといけません。その上、高額の「弁護士会費」を払う必要があります。「弁護士会っ
て、一体なんなんだよ!」と以前から思っていたのですが、このたびハッと気が付きました。弁護士のクラブ活動だと考えれば、腹も立ちません。
 
弁護士会は、身銭を切ってでも、世の中の役に立とうという「クラブ活動」を行っています。クラブとして、他人に奉仕しようという、ロータリーみたいなアメリカ流クラブですね。犯人とされた人達の人権を守るために、当番弁護士の制度を作ってきたりしたわけです。会員間でも意見の相違があるような事案について、「弁護士会の意見」として勝手に出してしまうのは行き過ぎだと思いますけど、会として世のため人の為になる活動をしようというのは、とても立派なことだと思います。
その一方、どうせ入会しないといけないのなら、私の好みから言いますと、英国流の、「何もしない親睦クラブ」に入りたいと思うのです。ディオゲネス クラブみたいに、会員間の会話禁止だなんてルールがあると、みんなゆったりと過ごせそうです。(弁護士は、3度の飯より議論が好きな人が多いので、何しろうるさいのです!)

「肥満弁護士会」なんてできたら、真っ先に加入したいのです! そのくらいの余裕を持った弁護士の方が、結果的に世の中の役に立てるように思うのですが、どんなものでしょうか?
 

弁護士より一言

日本でクラブ活動といえば、なんといっても中高生ですね。
娘が中学生になったときに、いろいろなクラブ
の勧誘を受けていたようです。
そんな中、「ボランティ
ア クラブなんてどうだろう?」と、娘に聞かれました。
「なんだよ、それ! そんなの入るなら、家のお手伝いをしろよ!」と言いたくなったけど、言えなかったのです。
私自身、ロータリークラブに入るより、家のことを
もっとやるように、妻から言われそうな気がしています。
 
(2015年6月16日発行 第151号)

 

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