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2058年から来た弁護士

2058年からタイムマシンでやって来た、原田さんという人が、ネット上で多くの「予言」を行っています。2013年の時点で、2020年の東京オリンピック開催を「予言」したりと、評判になっています。
2058年というと、今から43年後ですよね。当然のことですが、いろいろなことが起こっています。
中国は分裂するそうです。北中国と日本は戦争になって、宮古島、石垣島、西表島、与那国島とそのほかの
離島が一時的に占領され、国防軍が3500人ほど殉職者を出したそうです。日本のことはともかく(おいおい!)、とりあえず、まだ生まれていない私の孫は無事かと心配になっちゃいました!
福島の原子力発電所跡は、放射線はほとんどないけれども、無人のまま、野生王国と化してくそうです。
「気候の激変に適応してくださいとしかいえません。」と原田さんはアドバイスしてくださいますが、どうやったら「適応」できるんでしょうか?
未来人原田さんによると、2016年までには今上天皇が亡くなり、平成の次の元号は「安始」だとのことです。いくら未来から来たからといって、こんな「予言」しちゃって良いのでしょうか?
 
このほか、社会生活や経済のことなども、ネット民の質問に回答しています。500ml のミネラルウォーターの価格は、800円くらいだそうです。大したインフレは来ないようです。お酒は社会から消えているそうです。法律を学んだ人間ですと、こんなことをすると、禁酒法時代のアメリカみたいにならないのか、心配になってしまいますね。国際的には、インドが飛躍的に躍進する反面、アメリカは力を落としていくそうです。(ちょっと信じられないのですが。。。)
私の関心は2058年に、弁護士はどうなっているのかということです。しかし世間の人は弁護士の未来になど興味は無いようで、誰も原田さんに質問していません。そこで、私が代わりに考えてみます。
 
しかし、43年後の未来を予測するのは、そんなに難しいこととは思えないのです。世の中は、「標準化」「国際化」もっといえば「アメリカ化」していくというトレンドを知っていれば、9割方当たっちゃうはずです。日本国内でも、明治維新以降、各地方が急速に「標準化」「東京化」してますよね。各地方都市の駅前なんか、みんな似たようなものになっています。
15年ほど前にアメリカに住んでいたときに、病院での日米の対応の違いに驚いたものです。しかし、今になると、治療方法なども、少しずつ「アメリカ流」に変更していってます。「ガラパゴス化」したなどと批判されていた、日本のワープロや携帯電話も、国際基準のパソコンやスマホに取って代わられていきました。現在の日本の「弁護士」というのは、まさに「ガラパゴス化」しています。そんな弁護士にとっても全く同じこと(「標準化」「国際化」)が、今後43年か
けて少しずつが進展していくはずなのです。
 
「弁護士の人数も、欧米並みに増加していくでしょう。」「司法試験も、欧米並みに簡単に受かるようになるでしょう。」「これまでのような『人権あって顧客なし』といった弁護士は淘汰され、良くも悪くも弁護士は『サービス業』となっていくでしょう。」
これが良いことかどうかはともかく、この動きを前提に、今後の弁護士業のあり方を考えていく必要があると思うのです。
 

弁護士より一言

私よりかなり年長の方から「兄が引退したら呆けてきた。」なんて話を聞きました。「やはり年取っても仕事をつづけたほうが良いのかな?」などと思いながら、お兄さんの年齢を聞いたら、90歳とのことでした。その年まで働いていたとは凄い!
2058年には、私も生きていれば95歳となっています。95歳でも、現役で弁護士を続けて、「企業の常識・弁護士の非常識」49巻目を出版する覚悟です!
2058年に大山という老弁護士が活躍していたか、今度 原田さんに質問してみます。
 
(2015年10月1日発行 第158号)

 

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